GrandTour802936
18 November 2021
これといった特徴のない大型旅館の悲哀を、コロナでより叩きつけられた惨状がここかしこに見られるいい見本だ。現在いわき湯本で最大級のホテルで部屋数は50室を超え、かつて秋篠宮が利用したことを自慢にしている。私が宿泊した日は平日であったものの、僅か3室しか宿泊されていなかった。これでは、設備の維持費すらでない。その原因はわかる。大旅館にありがちな旧態依然とした客への対応のいくつかを列挙したい。 ・部屋のサービス菓子が売店で半額セールにしているオリジナル品の売れ残りを堂々と出す。 ・名物の露天風呂がコロナを理由として、朝風呂の中止(口頭での説明はなく、結局滞在中一度も入れなかった)なぜコロナにより、朝だけ中止するのか、全く説明がつかない。単に掃除の手間と光熱費を削減するためだけなのだろう。 ・肉食しない旨予約時に伝えたが、ステーキの替わりに出されたのが冷凍のタラバガニ。値段的には釣り合うかもしれないが、工夫がなさ過ぎ。小名浜近くで海の幸が豊富で、ホームページにも高級魚の写真があるが、温かいものの替わりが冷凍か。私が調理人なら、アワビのステーキを出す。その一方でしなびた松茸の土瓶蒸しには鶏肉が入っている。朝食は、茶碗蒸しの替わりだといって、冷えたパックの納豆か。茶碗蒸しだって、鶏肉の替わりに魚の切り身入れればいいだけのこと。確実に客を馬鹿にした料理対応で、板前が幅をきかせているのがよくわかる。 ・風呂には堂々と「馬油シャンプー」系、「炭入りボディーソープ」系、かかとスリが置かれ、売店でも売っているとの表示。また、脱衣室には足つぼの絵が貼ってあるぶるぶるマッサージ器と販売パンフレット。メーカーからのバックマージンがあるかもしれないが、こういうのがチープさを醸し出すのだ。 ・1台見かけたマッサージ器がコイン方式であること。 時代に合う心地いいサービスとは何か。現在のトレンド、本当のホスピタリティーを追求しないと、末路は見えている。
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